石和温泉でやってもうた!朝食前の地獄絵図

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更新:2017年9月4日

朝食前のひとっ風呂で事件発生!~引き立てるのはあなたの想像力

あくる朝、朝食前に、もう一度露天風呂に入った時のことだった。外は厚い雲に覆われながらも、朝の明るさで露天風呂の全容がよく見えた。露天風呂の左脇からその先に続く石畳を滝の岩場まで歩いて渡れることに昨晩は気が付かなかった。岩場の先の少し高いところを線路が通っていて、時折電車が通る。また露天風呂の右手は目隠しの垣根で囲まれた造りになっている。

僕は好奇心が旺盛だ。幸いにもお客は僕一人。あの滝のほとりには、辿り着いた人にしかわからない新たな発見がきっとあるはず・・・。湯に浸かって体がほんのり温まった。準備は整った。そして誰も来ない。一糸まとわぬ姿の僕は、静かに流れ落ちる滝口の一点に目を当て心の中でこう歌いながら湯から引き出した左足で最初の石畳を踏みしめた。

「Oooh きっとあるー きっとあるー 温泉のたかーらー Oooh 限りないー 輝きをわたしがもらーうー デンデンデッデデッデーデデデッデッデデッデー、んちゃちゃーちゃっちゃちゃっちゃー・・・」

6歩目の左足を踏み出したその時だった。僕を支配していた空間の右側に突然亀裂が入ったような気がした。お宝は正面の滝ではなく、どうやら右手の垣根の向こうにあるようだ。視力0.1の目を細めながら無防備にその方向に舵を切った。亀裂から注ぐ閃光が脳に突き刺さり、一瞬にしてその視線の先が僕の記憶のなかにある旅館の朝の良くある光景に合致し脳が現実を捉えた。同時に視線の先から無数のビームを浴びせ掛けられたような気がした。

僕は全身の力を左足のつま先に集中して体を右にひねりながら飛び退(すさ)った。自分でも驚くほどの瞬発力で、その場所にイチモツの残像を残した。下半身にはかなりのG(加速度)を感じていた。幽体離脱だったに違いない。お宝の残像は間違いなく無数のビームによって捕えられていた。このあと、その場所で僕は他の宿泊客に混じって朝食を食べることになっている。

食事会場に入ると、左手は天井近くまで一面ガラス張りになっており、つい先ほどまで僕がいた滝の岩場が良く見えた。この壮大な自然のキャンパスへの異質な落書きは目の肥えた旅人を騙すことはできない。僕が席に座って以来、窓のすぐ横の席で食事をしていた女子大学生らしき6人組は終始無言だった。ほどなくして、僕を尻目に部屋に戻って行った。尻目で僕を見る意味が分からない。いやよく分かる。

一方、食堂の仲居さんはとろろ(山芋)もご用意していますのでたくさん食べてくださいねとやさしく勧めてくる。何を見たからそう言うのか、まあいい。とろろはたくさん器に盛ったが、箸は進まなかった。

ぶどう狩り(旅行記に戻る)

身支度をしてチェックアウトをすると、天は泣いていた。僕の心中を察してのことだろうか。しかし、現実に立ち返ればぶどう狩りだというのに雨は勘弁してもらいたい。旅館から車で20分~30分ぐらいのところにそのぶどう畑はある。旅館の方が送り迎えをしてくれるのでこれまたありがたい。車中では他愛もない会話を交わすが、意外とそこには重要な情報が詰まっていたりする。

関係者に迷惑をかけてしまうのでここには書けないが、日常生活では耳にすることのできない情報だということだけ言っておきます。

さて、ぶどうにはいろんな種類がありますが、生産される種類は時期によって異なります。この時期、ベリーAとか甲斐路(かいじ)などが一般的だと思いますが、今回は10月の初旬ではもはや時期外れに近い感のある巨砲のぶどう狩りでした(通常は9月中旬ぐらいまで)。時期外れだけにおいしい巨砲はあまり見付けることは出来ませんでした。ちょっと残念でした。朝から残念なことが2回続きました。

ぶどう狩りが終わった後、お土産屋さんのお兄さんとお姉さん(本当はおじさんとおばさんだ)がすごく親切な方たちで、手からこぼれ落ちんばかりのシャインマスカットを試食させてくれました。シャインマスカットは種がなく皮ごと食べられる優しく甘いちょっと高級なぶどうです。本当においしかったです。人の優しさにも触れ、僕の満足度は一気に急上昇し、薄寒い小雨の中、心だけは秋晴れとなりました。

ぶどう狩りに参加した人にベリーAがお土産として配られ、それだけでも十分なお土産となりましたが、畑で採れた自然果物のジャムがおいしそうだったので、3種類のフルーツジャムを買って帰りました。

山梨名物、鳥もつ煮・ほうとう

東京に帰る前にお昼ご飯をいただこうと、駅から歩いて5分のところにある「S(名前は伏せます)」というお店に向かいました。名物の鳥もつ煮とほうとうを一度に食べられるところで、なるべく近いところを選択しました。そして、山梨に来たからには必ず食べて帰りたいほうとうと鳥もつ煮をいただきました。

ほうとうと言えば、河口湖にある「ほうとう不動」を思い浮かべます。

ほうとうもさることながら、お店の佇まいも気に入っていて、河口湖に遊びに行くたびに食べています。あのグツグツ煮えたぎる具だくさんの鉄鍋のイメージが脳裏に焼き付いていて、「S」のどんぶりに入って出てくるほうとうには違和感を禁じ得ませんでした。具もコンパクトで味もさっぱりしていて、ほうとうと言うよりはうどんに近い感じでした。ほうとうって書いてしまうからおかしな印象を持たれるのであって、あれを「健康うどん」とメニューに書いておけば誰も何とも思わないと思います。名誉のために言っておくが、本当に健康に良さそうなうどんでした。

また、鳥もつ煮は普通でした。僕が作る「レバーとハツの甘辛煮」(味付けは砂糖・醤油・みりん・酒・ショウガのみ)のほうがおいしい自信があります。

実は、タクシーの運転手さんには「奥藤(おくとう)」(B-1グランプリの鳥もつ煮で優勝した)というお店をおすすめいただいておりました。鳥もつ煮よりも、もともとはそばで有名だったということも聞いておりました。(そばは何枚食べても料金は同じだそうです)

ちょっと駅からは離れていて、おまけに有名店だけに長蛇の列もできるけど、こんなことなら「奥藤」にお邪魔すればよかったと少し後悔しました。

お口直しといっては失礼ですが、駅前のイオンの1Fのお土産コーナーに桔梗信玄餅クレープなるものを発見しました。一言で言えばアイスクレープ信玄餅です。

冷凍庫から出して、だいたい10分くらい放置すると、ほどよい食感となりおいしくいただけます。このことを店員さんから聞き実践したところ、本当においしくいただけました。僕はコーヒーとともにいただきましたが、もちろんお茶も合うと思います。

旅の疲れを癒して

電車に乗って帰る前に、もう一度足湯に入りました。今日は土曜日だから、観光客が多くなるはず。昨日は空いていた足湯も今日はお客さんの数が多い。僕たちは帰るが、周りはこれから旅を楽しむ人たちだ。20分ぐらい足湯に入った後は、石和温泉駅の1Fにあるワイン試飲コーナーに向かった。ワイン好きの人はぜひ立ち寄ってみてください。ちょっとしたおつまみも出してくれます。(クラッカーとかぶどうとか)ここで2種類のワインを試飲して石和温泉を後にしました。

土曜日の中央本線特急かいじの上り

帰りの電車も特急かいじ。土曜日の上り15時頃なら4人家族でも自由席に十分座れました。もう少し遅い時間でも大丈夫だという印象を受けました。ただ、石和温泉ぐらいだと東京周辺から日帰りの方もいらっしゃるでしょうから、18時以降ともなると電車の空き状況は僕にはわかりません。また、これからの紅葉の時期は観光客が増えることは十分予想されます。

旅の感想

石和温泉は今回が初めてでした。

自然が豊かな田舎町にありがちな人の良さに触れあうことが出来ました。あいにくの空模様で富士山を望むことは出来ませんでしたが、短い滞在時間の中でこれだけ多くの未知の体験をすることが出来たことはいくつになっても今後の人生の糧となること間違いなしです。

足湯、町中の動物園、タクシー運転手さんとの会話、バスでの移動、送迎車による移動、旅館宿泊、中国雑技団、露天風呂事件、雨の中のぶどう狩り、お土産屋さんの心遣い、お昼ご飯の選択ミス、桔梗信玄餅クレープ初体験、ワインの試飲、特急かいじ。全て自らの体で体験したことです。

人生においては、体験したということ(インプット)をしっかり認識することが経験を生かした行動(アウトプット)につながるように思います。ブログを書いているうちに、早くも次の旅行に行きたくなってきました。

それではみなさんも良い旅をどんどん楽しんでください。

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