成田から富士山上空の航路を行く 

Pocket

その日、僕は成田空港を飛び立った。いつも飛行機は通路側の座席を選ぶ僕だが、今回は進行方向に向かって右の窓側の席になった。飛行機に乗り込んだ僕は、「はっ」と先日の河口湖への旅行を思い出した。航路からすると、必ずその上空付近を飛ぶ。しかも、座席が右側ということで、写真を撮る絶好の機会となった。

過去何度も飛行機に乗っているので、上空からの富士山は何度も見ているはず。皆さんも見ている方が多いと思う。だからこそ、興味が薄れて、やがて見なくなるのだが、今回は数日前の河口湖への旅行が頭にあり、思い立ったように窓際からカメラを構えた。

富士山は青いイメージがあるが、間近で見ると意外にも黒く山というよりは岩と言ったほうが表現が近い。3月の富士山の頂上付近にはまだ雪が残っていてその白と黒のコントラストが目に飛び込んでくる。火口は想像よりも小さかったがきれいな丸い形をしていた。この日のすそ野は雲で覆われていて五合目より上だけがその姿を見せていた。全貌が見えないこの富士もまた特別な感じがした。

写真右上辺りに見えるのが(見にくいが)、先日僕たちが旅行した河口湖で、そこに僕たちが泊まったホテルがある。つまり、先日、僕たちは写真のあちら側から富士山の写真を撮っていたが、今度は逆側から景色を眺めていた。

この写真を後から見たとき、時間を超えて空間がつながり、見上げる僕と見下ろす僕の視線がつながったような不思議な感覚に陥った。物事を俯瞰すると視野や意識が広がるのと同じで、実際に俯瞰してみると、客観的な意識が研ぎ澄まされるようになる。この感覚を意識することが僕は大切だと常々思っている。ただ、あまりにも大きな視点からものを見てしまうと、小さなことがちっぽけに見えすぎて、投げやりになってしまうことがあるので気を付けなければならないとも思う。例えば、広大な宇宙のことを考えすぎると、それに比べてあまりにもちっぽけすぎる自分の存在が意味のないもののように思われることがあるということである。うーん、難しい。

それにしても、富士山はどこから見ても感動的ですね。富士山が噴火することなど考えたくもないですが、いずれはそうなるのでしょう。この美しい富士の景色がいつまでも続きますように・・・。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください