W杯 2018 アジア予選はこうなる

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昨日、我が日本は、絶対に勝ちたかった対イラク戦に引き分けてしまった。出場した選手たちは猛暑の中、死力を尽くしてよく頑張ったと思う。守りのミスがなければ勝っていたというのは空論以外の何物でもない。失点シーンは吉田と川島の連携ならあってもおかしくない、サッカーファンなら想像範囲のプレーである。

しかし、それにしてもこの結果、日本はとんでもない窮地に立たされてしまった。

勝ち点こそ日本がトップに立っているが、日本・サウジアラビア・オーストラリアそれぞれの残りの対戦相手を見ると、どう見ても日本が不利な状況に立たされたことがわかる。

残り2戦を残してそれぞれの対戦相手はこうである。

日本(勝ち点17):サウジアラビア・オーストラリア

サウジアラビア(勝ち点16):日本・UAE

オーストラリア(勝ち点16):日本・タイ

何が起こるかはわからないが、日本以外の両国は日本以外の対戦相手には絶対に勝つと思っておいたほうが良い。オーストラリアとタイは、前回の対戦、タイのホームで引き分けているが、今度はオーストラリアのホームであるし、そもそも両国の力の差は大きく、オーストラリアが大きく上回っている。一方、サウジアラビアに対するUAEはホームなのでいい勝負をするだろうが、力はやはりサウジアラビアが上である。

この結果、日本戦を除いてサウジアラビア・オーストラリアは勝ち点19を獲得すると思っていてよい。

さて、ここで考察してみる。日本はサウジアラビアかオーストラリアのどちらかに勝った時点で出場が確定する。そして日本に負けたチームが予選敗退となる。このことからも両国は何が何でも日本には勝つつもりで挑んでくる。アウェイで戦うオーストラリアでさえも積極的に攻めてくるだろう。いずれにしても、日本に必要なのは1勝であり、サウジアラビアとオーストラリアに必要なのは1勝1分けである。日本にとって最悪なのは2戦2分けである。こうなると日本の勝ち点は19となり、サウジアラビアとオーストラリアがともに勝ち点20で勝ち抜け、日本はプレーオフ行きになる。

こう考えると、日本の2戦2分けは十分あり得ることだから、もはや他力本願である。間違ってオーストラリアがタイに負けてくれないか。UAEが奇跡のスーパーゴールを決めてくれないか。そんなことを思わずにはいられない。とにかく、次のオーストラリア戦に引き分けた時点で日本の予選通過はほぼ絶望となる。日本人のほとんどは日本がサウジアラビアに勝つことを望んでいるし、信じているが、本当に勝てると思っている人は案外少ないような気がする。なぜなら、過去の数々の試合を思い出すと、完勝した試合が記憶になく、逆にカウンターに苦しめられたり、ルーズボールや浮き球の競り合いにはなかなか勝てなかったイメージが強いから、ボールを支配して有利に試合を進められるとは思えないからである。

サッカーは総合力で上回っても、局面での個の戦いに勝てなければ結局試合では負けてしまうこともある。個の戦いで絶対的に威力を発揮するのはテクニックではなくフィジカルである。これは間違いないと言える。曲がりなりにもお互いW杯の予選通過を狙うチームのプロサッカー選手なのだから、テクニックなどそんなに差がつくはずがない。差がつくのはフィジカルの強さとスピードだけである。今の日本には圧倒的なスピードはなく、最近でこそ本田のようなフィジカルの強い選手が出てきたものの、日本代表チームのフィジカルを総合的に判断すれば、アジアの中でも決して強いとは言えない。

話がそれてしまったが、日本が予選を突破するにはサウジアラビアではなく次戦のオーストラリア戦である。逆にそこにしかチャンスはないと思う。近年のオーストラリアは世代交代などでチームは過渡期にあり決して成熟していない。そのため試合運びが雑でディフェンスにはもろさがある。高さの怖さも以前ほどないし、スピードに至っては全くと言ってよいほど警戒の必要がない。それに地の利を生かさない手はない。ホームで勝てなくてなぜ中東の敵地で勝てようか。日本がオーストラリアに勝つことでサウジアラビアを楽にさせてしまうが、そんなことはどうでもよい。

最終戦のサウジアラビア戦は考える必要はない。とにかく次戦のオーストラリア戦に全力を注ぐべきである。あと2か月あればけが人も戻ってくるだろう。これ以上のけが人はやめてほしいものだ。

がんばれ、日本代表。

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