ハリルホジッチ解任でどうなる日本代表とロシアW杯

Pocket

今回のハリル解任について正直に申しますと、僕は全く予想をしていませんでした。日本代表の内部紛争のうわさは耳にしていましたが、それでもこの時期の解任はないと思い込んでいました。何故なら、本番までにもう「新生~ジャパン」を試せる機会はないからです。仮に、ハリルの解任理由が戦術面なのであれば、後任の西野新監督の戦術をこれから理解するには期間が短すぎるし、選出メンバーの問題であれば新たなメンバーを日本代表で試す機会もありません。理由はどうあれ、この時期の監督解任は代表が過去3年間で積み上げてきたパフォーマンスを帳消しにするものです。

ハリル解任のタイミング

もし、解任を決断するのであれば、2017年11月に行われた国際試合vsブラジル・vsベルギーの直後だったのではないかと個人的には思っています。あの2つの試合にはどんな意味があったのか、今後の日本代表のために何を得ることが出来たのかを監督は国民に伝えることが出来なかったのではないでしょうか。さらに、これに続く東アジアカップというA代表の二軍もしくは三軍の大会では意図も結果も無茶苦茶でした。だから最悪でも解任はこのタイミングだったと言えるでしょう。これら2回の解任機会を逃しておきながら、どうしてこの最悪のタイミングで解任したのか理由ははっきりしませんが、サッカー協会にとっては苦渋の決断といったところでしょう。

ハリルの戦術とは何だったのか?

僕が見ている限り、少なくともその戦術は攻撃的なものではありませんでした。攻撃パターンはサイドからのセンタリングもしくは縦一本のカウンターがそのほとんどです。そして、ディフェンス面ではアタックできる選手が少なく守備の連動が出来ないために、全員がウォッチ(間合いを詰めつつアタックしない)もしくはディレイ(相手の攻撃を遅らせる)がほとんどのため、ズルズルと自陣まで押し込まれることが多いチームでした。だから、人数が足りていても結局最後は競り合いなどの一対一で負けて失点することが多かったと思います。一体、この戦術は何なのでしょうか?ハリルの意図が理解できた人はいるのでしょうか。百歩譲って意図が理解できたとして、ハリルが招集したメンバーとその戦術で強豪に一矢報いる戦いが出来たでしょうか。こんな代表戦を見ていていつも僕はやきもきしていました。

西野監督になるとチームは変わるか?

結論を言うと、少し変わる可能性があります。前向きな話をすると、特に攻撃のバリエーションが増える可能性があり、得点力が増す可能性があります。但し、それには条件があり、代表メンバーをハリルとは違った目線で選び直すということが必要になります。当然、攻撃的な布陣にシフトする必要があります。

これまでの誰が出ても代わり映えしないサイドからの攻撃パターンは、ある種、メンバーの力量不足が招いた必然のものだと言えます。そして、その力量不足のメンバーを選んだのはハリルなので、選手を責めるよりも監督であるハリルに責任があると考えるべきです。そこで、西野監督はハリルと同じ過ちを繰り返さないためにW杯までに選手を選び直す必要があります。

あらゆる組織に当てはめて言えることですが、組織が変わろうとするならば人の配置転換ではなく、人間自体が変わらなければうまく行きません。何故なら、人が変わらなければ可能性も変わらないからです。特に、サッカーをはじめとする10人前後で行う団体スポーツでは、チームの可能性は個人の力量に大きく依存します。だから、今の状況を変えようと思えば、人を入れ替える必要があるのです。久保建英君を入れちゃえば?

ロシアW杯での日本の戦い

泣いても笑ってもW杯まではあと2か月ぐらいしかありません。練習試合を追加で行うにしても、大学生や社会人相手に試せることはほとんどありません。そうなると、ぶっつけ本番というのが筋書きになります。こうなった今、はっきり言って僕はそれでも良いと思っています。日本国民は当事者である代表選手を被害者として見ていることでしょう。だから、ロシアW杯で日本国民が期待して応援するのは、将来の期待を抱かせる日本代表の戦う姿です。あたふたしながら守る姿などではなく、積極的にアタックしてトライして、攻撃的な戦いを見せ、少しでも強豪を脅かす試合をすることに期待していることと思います。

久保裕也や中島翔哉が果敢にドリブルで中央に切り込んでいったり、山口蛍や井手口陽介がミドルシュートを打ったり、中央へのくさびのパスやワンツーで中央突破を図ったり、何よりシュートが打てるところでは迷わず打つという心掛けやその気持ちを見せてもらいたいと思っているはずです。僕自身もそのような戦いを見せてくれることを心から願っています。

超早すぎるクループリーグ突破予想!

さて、W杯の結果については悲観的な考えを持つ方もいらっしゃると思いますが、考えようによっては、逆に日本には番狂わせの可能性が出てきたと考えられます。ハリルがこのまま監督でいれば、良くて1分2敗のグループ4位で予選敗退でしたが、今後のメンバーによっては1勝1敗1分のグループ2位で予選通過の目も出てくると思っています。下図がグループリーグE組の結果予想です。コロンビアにはかないませんが、セネガルには競り勝ち、予選突破を賭けたポーランドとの直接対決で何とか引き分けに持ち込んで、決勝トーナメント進出を勝ち取ったという筋書きになっています。そう言われてみれば、何となくこういう結果もあり得るなあと思いませんか?

本当にうまく行けばこうなります。僕の頭の中でも、あくまで攻撃のバリエーションが増えた場合(攻撃の際、サイドにこだわらず中央を使う)を想定して予想しています。これを実現するには前線の攻撃陣に必ず大迫・久保裕也・柴崎・中島翔哉(または乾)の4人が必要と考えています。本田や香川は不要です。その他の代表候補では、原口が最近調子が悪くて心配です。場合によっては落選もあるのではないでしょうか。それから、僕が期待していた井手口は所属チームでも出場機会があまりないので、今回は代表見送りかもしれないです。山口蛍・長友・昌子は先発確定で、残りのDFは植田・森重・吉田・酒井高徳・酒井宏樹などたくさんいますが、特に気になっているのは当落線上にいる槇野です。彼はセンターバックで使うのではなく、サイドバックで攻撃的にプレーをさせたほうが向いていますし、酒井高徳・酒井宏樹よりは攻撃陣としての可能性を感じます。逆に、センターバックで使うならいらないと思います。最後に、ジョーカーとして久保建英を追加すれば完璧です。ハリルなら久保建英を代表入りさせる可能性はありませんでしたが、監督が日本人ともなれば話は別です。彼は日本サッカー界の宝ですから、4年後を見据えてロシアW杯を経験させるというのも選択肢の一つです。いよいよ久保建英のA代表入りの可能性が出てきましたので、メンバー発表は最後までドキドキしながら見ることになりそうです。

何はともあれ、日本代表を応援したいと思います。まずは予選突破!

Pocket