クラブワールドカップ2016~あわやサッカー界の歴史的大事件

Pocket

2016年12月18日に行われたクラブワールドカップ決勝はこれまでにないほど日本国内で注目を集めることになった。

いうまでもなく、鹿島アントラーズの快進撃によるものだ。なんと、その相手がサッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドを有する公式戦36戦無敗のレアル・マドリッドである。サッカーファンでなくとも注目する試合である。

瞬間最高視聴率は36.8%だったそうだ。平均でも26.8%だったというから、一応、国民の4人に1人は見ていたという計算になる。注目が注目を呼ぶという心理作用がこの視聴率を生んだのだろう。普段、日本代表の試合を流して観ている程度の僕でさえ、この試合はテレビにかじりつくように見ていた。

トヨタカップが始まりだった

20数年前、国立競技場で初めて見たトヨタカップ、ACミラン対パラグアイのオリンピア戦を懐かしく思う。当時はまだJリーグさえも始まっていなかった。僕はサッカーをやっていたが日本の社会人リーグには興味も示さず、見るサッカーはブンデスリーガ―やワールドカップばかりだった。

トヨタカップはそれ以来毎年のようにチケットを取って国立競技場へ見に行っていたが、Jリーグが開幕したのを機に、にわかサッカーファンが増え、急にトヨタカップのチケットが取れなくなってしまい、それ以来、ほとんど観に行くことが出来なくなってしまった。

日本人にとっては唯一といっていいぐらい間近で見ることのできる世界最高峰のサッカーだったので、少しJリーグの創設を恨んだことがあった。

それからほどなくして、通称トヨタカップという名称は現在のFIFAクラブワールドカップとなり、ヨーロッパ王者vs南米王者という構図は崩れ、6大陸の王者によるトーナメント方式となった。

そのトーナメントの組み方は、トヨタカップの流れを継承するように配慮されたのか、圧倒的に南米とヨーロッパのチームが有利になるように意図して組まれている。その2チームは決勝を合わせて2試合しか行わないのだが、1試合目の相手はとりあえず名目的に格下なので、練習試合のごとく体をほぐすための試合で、2試合目の決勝戦を万全の態勢で戦えるように配慮されている。

一方、今回の開催国王者の鹿島アントラーズは、それよりも2試合も多く(合計4試合)行わなければならず、しかもいずれの相手も格上なので、本気にならざるを得ず、けが人が出てしまう可能性が十分にある。だから試合を重ねるごとに不利になっていくのです。

そこにきて、あえて言うが「Jリーグ3位」の年間王者、鹿島アントラーズが決勝まで勝ち上がってきたことがどれほど奇跡的なことであるか分かると思います。でも、浦和や川崎が出場していたらどうなっていただろうか。

アントラーズ、後半のロスタイムに絶好のチャンス

僕が思わず声を出して叫んだ瞬間があった。それは試合終了直前の左からのクロスにMF25遠藤が走り込んで打ったシュートだった。遠藤選手のところにボールが抜けてきた瞬間「キター!」と思った。

残念ながら、ボールをうまくミートできなかったが、もしあのとき、きちんとボールをとらえていればゴールネットを揺らしていた可能性が大きい。そうすると、その直後に終了のホイッスルがなったのだから、鹿島が世界一になっていた。

物事の結果に「たられば」はないが、そう言いたくなる瞬間だった。でも一番悔しかったのは遠藤選手だろう。

あれが決まっていたら、日本サッカーの歴史が変わっていたついでに遠藤選手の株も急上昇していたことだろうから・・・。しかし、みなさんはあの瞬間をどうみていたのだろうか?なぜかあの瞬間に言及する情報がほとんどない。

僕から見ると、あの瞬間があの試合での一番の見どころだったと今でも思っている。結果的にシュートは大きく逸れてしまったが、ミート自体はわずかなずれだったし、おそらく遠藤選手の思い通りにミートできていればボールがゴールに(坊主が屏風に・・みたいな言い方になりましたが)突き刺さったのではないかなと思っています。あのシーン以上に、今回の結果をひっくり返せた瞬間はなかったと思っています。

なんだかんだクリスティアーノ・ロナウドだった

やっぱりクリス(クスリはやってない)は世界のトップに君臨する何かを持っていた。スピードもさることながら、僕が一番すごいと思ったのはトラップの出しどころでした。

トラップでボールを止めるのは誰でもできますが、プロのスピードあるパスをトラップで自分の思ったところにコントロールするのはちょっと難しいのです。理想のトラップは、次の瞬間ボールを蹴れるところに置く(落とす)ものです。

右利きの選手なら、どこでトラップするにしても相手をかわしつつ、次のワンテンポで右足キックができることが理想ですし、左利きならその逆です。トラップするにもいろんな状況がありますから一概には言えませんが、トラップ→蹴るという一連の動作をトン・トンというリズムでプレーできるのが理想と言えば理想です。トン・ツー・トンでは遅くてダメということです。

彼はそれを簡単にこなす選手だと思いました。延長の1点目はまさにそれでした。トラップで相手を置き去りにすると同時にすぐに左足で蹴れるところにボールを出しましたね。あのシーンはトラップを少しでもミスると、あっという間にディフェンスに寄せられてシュートが打てなくなります。それをいとも簡単にゴールまできっちり決めるのですから、世界のトッププレイヤーは本当に凄いです。

総括

今大会のおかげで柴崎の株は上がるでしょう。そして、近い将来、海外でプレーすることになると思います。彼は上昇志向の強い選手だから、今の自分に満足することがなく、どこまでも努力すると思います。これまで海外を経験したどの選手よりも長く活躍できる選手になってほしいと思います。

また、日本の若い世代(有名どころで言えば久保君とか)もどんどん育ってきていると信じているし、2020年には東京オリンピックも控えていることから、今の日本はスポーツに力を入れています(お金を掛けている)。この機を利用して、日本は世界のトップレベルに一気に駆け上がらなければなりません。そして、もし、日本が世界の上位に行けたとしたらそのとき気が付くことでしょう。お金を掛ければスポーツは強くなると。

バレーボールやバスケットボールやラグビーのように身長や体格がものを言うスポーツもありますが、サッカーはどちらかと言えばそういうものに左右されない公平なスポーツと言えます。このような競技では、如何にお金を掛けて選手を育てるかが強さを左右します。

今回、テレビの視聴率が良かったのは強い日本のチームが出てきたからですよね。オリンピックでも金メダルが狙えるような注目の試合は視聴率が良いですよね。勝てば国民は大喜びで気持ちも明るくなりますよね。そんなサッカーの試合をいつも見たいですよね。そして、サッカーにおいて、日本はいち早くアジアレベルから脱皮する使命があると思います。みんな強い日本を見たいのです。日本のサッカーが強くなるように働きかけましょう!

「必死のパッチ」で頑張れ!日本代表!

Pocket

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする