フェイクニュースが氾濫するマスメディアと、それに騙される忙しい人たち

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東京新聞が2017年2月17日付けの朝刊に取材もせずに憶測による事実に反する記事を書いた。アメリカ海軍の艦上戦闘攻撃機F/A-18ホーネットの6割が予算不足のために整備が出来ず、飛べない状態にあるという趣旨の大きな見出しと、記事の中にはそれを厚木基地のF/A-18に当てはめ、厚木基地にある約50機のうち約30機が飛べないことになると書いている。実際は、厚木基地の機体は飛べない機体がほとんどないにも関わらずだ。

週刊誌ならいざ知らず、一般国民は、そこに正しいことが書かれていることを前提に新聞を読んでいる。このような新聞の発行は完全に読者を欺く行為である。東京新聞は言わずと知れた三流新聞であるが、取材もしない記者や、それを知ってか知らずか見逃すデスクも三流だ。東京新聞の記事は、もはや週刊誌の芸能ネタと同レベルと言ってもよい。

フェイクニュースの横行

また最近、フェイクニュースという言葉をやたら耳にするようになった。フェイクには虚偽・まやかし・インチキ・偽造などの意味があり、フェイクニュースはそのまま虚偽報道とかニセ報道と訳してよい。またそれらは意図的なものやそうでないものも含まれ、結果的に虚偽情報になってしまえばフェイクニュースとなる。この意味においては上記の例もフェイクニュースとなる。事実を伝えるべき新聞がフェイクニュースを流すなど言語道断。国民を愚弄するのもいい加減にしろと言いたい。

意図したフェイクニュースはプロパガンダ・混乱・広告収入などの目的を持って発せられ、意図しないものは主にSNSが元となって情報が誤って伝わったり尾ひれが付いたりして拡散することが多い。いずれも、現在の発達した情報網や情報過多の世の中では、人が情報の真偽を短時間で判断することは難しく、そのため、フェイクニュースに対するカウンターとしての正しい情報が発せられるまでの間にフェイクニュースは拡散され、一旦は情報として人々に認知されてしまう。

これは人の情報に対する認知メカニズムの悪用の怖さである。

大多数の人は次から次へとやってくる情報の真偽をいちいち確認することはない。だから、政治ニュースであれ、芸能ニュースであれ、健康番組であれ(健康番組の弊害とテレビの実情)、それらの情報は脳内にどんどん正しい情報として組み込まれてしまう。人間は、自分で見たり聞いたり体験したことは正しいと思い込んでしまうのである。そして人間は、それが正しいことであろうとなかろうと自分の知識に基づいて行動を起こす生き物である。このように、フェイクニュースにまみれた現代の情報化社会の下では、多くの誤った知識に基づくか、もしくは無知による行動を起こす人が増えてしまうのである。

フェイクニュースに対抗するには

恐ろしいことに、このまま僕たち情報取得者が何もしなければ、この流れはどんどん拡大していく。すなわち情報に無知な人はとことん無知になり、真実を知ろうとする人だけが真実に近いことを知り得ることになる。僕も含めて一人の人間の知識には限界があり、世の中の真実について全てを知ることはできない。だから全能の神から見れば僕たちは無知と言える。まずはひとつの真実を知ろうとする心構えが必要である。そして、ひとつ真実を知ることが他の真実を知るきっかけを作ってくれる。世の中の事象はそのほとんどが目に見えない糸でつながっているので、これを意識して繰り返すことでより真実を知ることができ、これにより人は高い見識を獲得することが出来ると考えている。

有難いことに、世の中には必ず真実を監視している人がいて、その事実を伝えてくれる。僕たちは溢れかえる情報の中から如何にしてこれらの真実をピックアップするかを考えなくてはいけない。ひとことで言うなら、情報リテラシーやメディアリテラシーと呼ぶのかもしれないが、それらの能力を備えるには、相対する見解や情報の双方にアクセスしたり、情報の中に少しでも違和感があるなら出来る限り調べる癖を付けるべきである。これを少し心掛けるだけで、あいまいな情報に騙されにくい心理状態を保つことが出来る。

まとめ

テレビや新聞の情報に騙されてしまう人の特徴は、情報の表面だけを受け取って、中身を考えないという行動に尽きます。これは、個人の性格や能力だけが問題というわけではなく、そこには情報の多さに対する時間の少なさからくる思考の限界という大きな問題があります。今や国内のSNS利用者は7,000万人を超えたと言われています。SNSでは瞬時に情報のやり取りがなされ、新しい情報がどんどん入ってくる代わりに、少し前の情報はどんどん中に埋もれていきます。新しい情報の真偽など確認している暇がないのです。そして、人はSNSに時間を奪われ、さらに真偽を確認する時間を失っていきます。SNS利用者が情報強者になるか、それとも情報弱者になるかは上記の心掛け次第です。

 

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