インバウンドのために値上がりするテーマパーク料金で損をする日本人

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更新:2017年9月15日

最近、国内の超有名テーマパークは毎年のように入園料を値上げしています。国内の消費支出が伸び悩んでいる、いや、それどころか落ち込んでいるなかで、どうして超有名テーマパークはこれほど強気な値上げをするのだろうかと考えてみた。

理由の一つは、おそらく近年、有名どころのテーマパークには多くの外国人観光客が訪れるようになったからと結論付けました。

日本のテーマパークは安すぎるのか?

多くの外国人にとって、日本のテーマパークはお得すぎるぐらい安いのだと思います。例えば、アメリカのディズニーランドなどの料金は100ドル以上します。為替が1ドル仮に100円だとすると、円換算で1万円以上です。2016年12月27日時点での為替はだいたい117円ぐらいですから、アメリカでの料金は11,700円になります。それが日本では7,500円前後です。アメリカ人にとっては35%オフ!!安すぎますよね?

これを世界基準に合わせようとしているのか、外国人にたくさんお金を落として帰ってもらおうとしているのかは知りませんが、とにかくその金額に近づけようとしているのだと思います。

こうなると、とばっちりを食うのが僕たち日本人です。

もはや日本の超有名テーマパークは外国人のための観光名所であって、日本人の遊び場ではないです。そして多くの日本人は、あの外国人の多さに辟易(へきえき)していることと思います。

特に、最近は円安傾向にありますから、外国人の旅行客にとっては日本旅行が超お得なのです。逆に、日本の5,6年前は超円高(1ドル75円ぐらい)だったので、その時にはみなさんもバンバン海外旅行したことでしょう。僕もしました。その時は本当にお得だと思いました。

痛い目に遭う前に提案があるからやってみたら?

こんなことをしているといつかパーク側は痛い目に合うことでしょう。だからその前に提案があります。簡単な話です。それは日本人のみ優待料金で入れるというものです。これは実施して当たり前ともいえる制度だと思います。

何故なら、あくまで国内の主役は日本人であって外国人ではないからです。それに、外国人が入ってくることによって間違いなく(道徳的や倫理的に)迷惑を被っている日本人がたくさんいますので、彼らからその迷惑是正料金として日本人よりも多めに徴収することは当たり前とも言えます。

もし、パーク側のコンプライアンス上(特に倫理規範のことを言っています)、そのような料金体系を差別と捉えるなら難しいでしょうが、思うにこれは差別ではありません。何故なら、そうすべき合理的な理由があるからです。

仮にパーク側が、民間企業であったとしても、それは日本国の上に成り立っています。だから全てが企業の自由という訳にはいかないと思います。僕たち日本人はパークに対する立派なステークホルダーなのですから、倫理的にも迷惑の是正には配慮すべきと考えられます。

また、異なる側面からも合理的な理由が考えられます。

パーク側は外国人が来園した場合に備えて、外国語が出来る人を雇わなければならないか、外国語の教育をしなければなりません。そこには日本人相手なら必要のない人件費や教育費が発生します。また、マナーを理解できない外国人によりトラブルも多く発生します。これを処理するにもコストが掛かります。このような名目の料金であれば、倫理的にも現実的にも全く問題がないと考えられます。

そもそも、外国人が増えたために料金を上げているのだから、その負担は外国人にさせればよいというのも日本人から見れば当たり前の話です。

理想の料金体系はこんな感じになる

では、具体的にどのような料金体系なるかというシミュレーションをここに記載しておきます。ただし、これは大雑把な案ですので、どのパークにも当てはまるものではありません。それをご理解の上、以下を読んでください。

あるパークは、年間3,000万人の入園者がいます。いま、パーク側は入園料を200円UPしたいと考えています。3,000万人×200円=60億円の売り上げアップを目論んでいるということです。そして、このパークの外国人入園者数は全体の5%です。つまり3,000万人×5%=150万人です。

僕の案では、外国人に値上げを負担してもらいますので、上記の60億円を外国人150万人で割ります。すると、60億円÷150万人=4,000円UP/一人となりました。

現在のパークの入園料が7,500円とすれば、日本人が7,500円で据え置き。外国人は7,500円+4,000円=11,500円となります。

仮に現在のドルレートで換算すれば100ドルぐらいで、海外の基準からしてもちょうど良いぐらいだと思いませんか?この案は、外国人にとって11,500円は妥当な料金ですし、日本人にとって7,500円は高いが、外国人よりは優遇されているという優越感から、一応は受け入れられる料金と考えられます。

日本のテーマパークであり、95%の入園者が日本人なのだから、日本人を満足させないでどうするのですかと言いたくなります。

もし料金格差を付けないならこうなる

もし、上記提案のように料金格差を付けないとしたらこういうことになります。

日本人は日本における経済状況や家計状況を加味した支出を計画します。日本の経済状況はそのまま家庭の経済状況に直結する人がほとんどだからです。

日本(または家庭)の経済状況が良くないにもかかわらず、物価(チケット代)だけが高くなるのは、日本人にとって好ましいことではありません。しかし、パーク側から見れば、日本の経済状況とは無関係にお客さんが入るという現実がありますので、利益確保のために取れるものは取ろうとします。企業としては当たり前の行為です。そして、その狙いは外国人観光客でしょうが、現実的には入園者の大半を占めているのが日本人なのです。

つまり、一部の外国人観光客が許容できるレベル(自国のテーマパーク料金)に料金を吊り上げたいばっかりに、外国人・日本人を問わず一律の料金を取るということは、日本人の行動が理由で値上げをしたわけではないにもかかわらず、無関係の日本人が外国人のために料金を負担しているということになります。しかも、当の日本人はその外国人によって迷惑を被ることがあるのです。こんなことをしていては、いずれ痛い目に合うと思います。

外国人を多く受け入れようとする現在の日本政府の動きには、僕自身、全く賛同できませんが、今日はそのことは書かないことにします。

まとめ

日本の大手テーマパークに対する日本人の不満はもはや爆発寸前だと思います。パークに着くまでは渋滞に巻き込まれ、入園チケット購入のために長時間並び、乗り物に乗るために長時間並び、ご飯を食べるために長時間並び、トイレをするために長時間並び、お土産を買うにも並ぶ。滞在時間のほとんどが、並んでいるか何もしていないかのどちらかというのが多くの人の現状ではないでしょうか?そこに、大金を投じる価値があるのだろうかと疑い始めた多くの日本人の方がいらっしゃることと思います。勿論、価値があるとお思いの方もたくさんいらっしゃると思います。

ある意味、ストレス発散のために行く場所であるにもかかわらず、逆に多くのストレスを背負って帰ってくるのが現実です。一時の現実逃避という、ほんのかすかな満足?があるのみです。

日本政府にも言いたいことはたくさんありますが、まずはパーク側が何とかこの現状を理解しようとしなければ、いずれ大変なことになることをここに予言しておきます。

駄目なものは淘汰されていく、それが競争の原理です。

今日はここまでです。

 

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